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2010. 7. 15
ダマ―映画祭は10年後にはセレンディピティになるか(Ⅱ)
■最近、日本の経済状況は計数的にはプラス成長だが、現在の日本経済
の世界の地位は過去20年で相当低下した。今や、日本は経済で世界を
引っ張るどころか、世界から振り回されている。また、今、政府や企業が
やっていることは、コスト削減、無駄の排除ということばかりが目に付いて、
我々の将来の希望は風前の灯である。我が国のサービス業を含めた労働
生産性は低く、コストに占める人件費の比率は高いから、コスト削減は人や
人件費のカットに向かい、人は無駄だということになる。かつて、わが国では、
人が最大の資源と言われていたのに、今では、無駄なものの一番である。

■しかし、新しいことを考え、研究し、斬新で心がワクワクするものを作り
出すのは人である。人は失敗もするが、誰かと出会い、何かに気がついて
思わぬ成果を生み出すことがある。私はダマ―映画祭の事務局長を引き
受けた。今、何年後にこの映画祭が広島にとって何を生み出すかを断言
することはできないが、何かを生み出す予感がしている。この映画祭の関
係者は全員ボランティアであるが、やる気のある人たちが集まっている。
こんなプロジェクトに参加しない手はないと思った。

■我々はやる気はあるが、我々ボランティアの力だけでこの映画祭はでき
ない。我々の経験は十分とは言えないし、資金も無いから、多くの人々の
支援を必要としている。しかし、これを10年続ければ、今は想像もできない
何かが起こっているはずである。

■例えば、こんなことが起こっているかもしれない。ダマ―映画祭に作品を
出品した人のなかから、10年後に世界で注目される映画監督が誕生して
いるかもしれない。その時にダマ―映画祭が続いていたら広島のダマ―
映画祭は世界から注目されることは間違いない。

■また、映画祭には毎年、映画俳優の人たちをゲストに招くことにしている。
5年後には映画祭以外の時期にも広島で映画俳優をしばしば見かけるかも
しれない。もし本通りがロサンゼルスのサンセット・ストリップのようになれば、
本通り自体が観光地となり、全国から多くの観光客をひきつけるお洒落な
商店街に変身するかもしれない。そして、そんなショッピング街が一つ誕生
すれば、宇品地区や観音地区のウォーターフロントにも新しいショッピング
施設が生まれ、ほかの都市とは違った魅力的な都市に変身できるかもしれ
ない。

■映画祭を行うための費用は、新しい施設を作る必要はないので、そんなに
かからない。しかし、そんな夢を実現するためには、継続することが必要で
ある。続けて行けば、何かの偶然が重なって夢以上のことが実現する。
それがセレンディピティである。

■その夢を実現するためにはもう一つ大事なことがある。それは出来るだけ
多くの人とその夢が共有できるかどうかである。今年はダマ―映画祭inヒロ
シマの2年目であるが、広島で続けて行けるかどうかは今年にかかっている。

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