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2010. 7. 2
ダマ―映画祭は10年後にはセレンディピティになるか
■昨年の12月11日から13日の3日間、広島国際会議場で第1回「ダマ―
映画祭inヒロシマ」が開催された。この映画祭は2001年からアメリカのシアトル
で始まった短編映画の国際映画祭である。だから、昨年から、日米でダマ―
という同じ名称で開催される映画祭となった。

■この映画祭のメインは、世界から応募があった作品を審査員の審査と観客の
投票で優秀作品を選考し、最終日の授賞式で表彰することである。この他、
昨年の映画祭では「ディア・ドクター」や「シコふんじゃった」などの厳選した一般
劇場映画やシアトルの映画祭の優秀作品の上映、参加した映画関係者の
ゲストと観客によるワークショップがあった。

■このワークショップは期間中6回行ったが、これは映画監督やプロデュサー、
俳優などと一般市民が直接語り合うことができるものである。昨年のワーク
ショップは西川美和、長崎俊一の両監督、プロデューサーでハリウッドで
「X-MEN」などを手掛けたラルフ・ウインター氏やジャッキー・チェンの「レッド・
ブロンクス」などのバーバー・タン氏、映画俳優の伊原剛志氏など、豪華な
ゲストが参加して行われた。

■今年は、11月26日から28日の期間で、広島市のほか福山市と岩国市の
3都市で、いずれの都市も映画館を会場に行われる。8月15日まで作品を公募
し、直ちに広島で25本程度を選考し、その後、審査に残った10本程度が受賞
候補作品にノミネートされる。映画祭の具体的な内容はこれから決めて行くこと
になるが、昨年よりは、エンターテイメント性を高め、昨年よりは華やかな映画祭
になるはずである。

■この映画祭は、これからも広島で開催して行く予定であるが、そのため、
今年1月にこの映画祭の事務局が広島に設置され、今後は広島事務局が
主体となって運営をしていくことになっている。

■かつて映画館は、都市に必要な施設の一つとして、多くの人々をひきつけ、
都市の賑わいに関わってきた。しかし、現在は娯楽が多様化し、また、都市周辺
部に進出したシネマ・コンプレックスの影響で中心部から消えつつある。今年の
映画祭を市内中心部の映画館で行うのは、再び都市の賑わいに一役果たせ
ないかということである。

■しかし、この映画祭だけで都市の活性化ができる訳ではなく、会場付近の
商店街や各界のサポートが必要である。そして何よりも多くの市民に映画祭
に参加してもらい、これがきっかけとなって映画への関心が高まり、映画館に
足を運ぶ観客が1年を通じて増えることが必要である。また、何年も継続しな
ければ、そんな結果は期待すべくもない。

■私は、これまで広島が活性化するためには将来のビジョンを建て、それに向け
て行政や企業ができることからやって行くしかないと思っている。この映画祭は、
広島の活性化に通って小さな一歩であるに違いない。私は映画に人一倍の興
味や関心がある訳ではないが、この一歩が10年後のセレンディピティ(偶然の
人の出会いなどで、最初の期待以上の結果がですこと)を願って、この映画祭の
事務局長になった。

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